ryotayamada.com

2010/03/22  國母和宏選手

kazuhiro-kokubo-2009-11-5-9-44-36-1.jpg



















USオープンという大会で、100点満点中97.17点をマークして見事優勝!
例のショーン ホワイトは出場していなかったらしいが、バンクーバー五輪の銀、銅の両メダリストを押さえての優勝だったらしい。

國母選手とは例の騒動の直後に、一度だけ撮影でご一緒させてもらった事がある。
短い撮影時間だったけど、実際に会って話した彼の印象はテレビとは全くの別人。
すこしシャイで、礼儀正しく腰の低い好青年という印象だった。
いわゆるイケイケとか生意気とかって感じでは全くない。

テレビや各種報道機関がここぞとばかりに垂れ流していた情報は、なにひとつ真実を伝えていないと思った。
ちょっとした亀田兄弟のような扱いだったけど、本人を目の前にしてもあんな事言えるのかなあの人達は。

朝青龍という大横綱をモンゴルに追い返してしまったのも、メディアに責任があるような気がしてならない。
日本のメディアではとりあえず一様に暴れん坊の問題児みたいなキャラ設定になっていた。
こうなってしまったら、モンゴルからやってきたドルゴルスレン・ダグワドルジという29歳の青年の本当の人間像はもう誰の知れるところでもなくなってしまった。

國母選手はいたってマイペースだった。
本人のスタイル、彼が言うところのリアルスノーボーディングさえ貫ければ、他の事にはそんなに振り回されないと思う。
今回の件に関しても、傷ついているという印象は特に無かった。

彼の事を何も知らずに中傷していた人たちに、かっこいいライディングを見せつけてやればいいさ。
それにしてもめでたい、めでたい。



スタイリスト 山田陵太